古着の第二の人生は、静かに始まる
私たちが日常で着用している衣類。その役目を終えた後、多くの人は「捨てる」か「回収に出す」かを選びます。しかし、その先でどのような工程を経て新たな価値へ生まれ変わるのか、ご存じの方は多くありません。
株式会社キタヤマでは、回収された衣類を資源として有効活用し、産業用ウエスなどの製品へ再生する取り組みを行っています。
今回ご紹介するのは、その第一歩となる「選別・前処理工程」です。
一枚一枚、人の目で確認する
回収された衣類には、シャツやズボン、タオル、ニット製品など様々な種類が混在しています。
まずは素材や状態を確認しながら、一枚一枚丁寧に選別します。汚れや異物の有無、繊維の種類などを見極めることで、その後の加工品質が大きく左右されるためです。
この工程は機械化が難しく、経験を積んだ作業者の判断力が求められます。
品質を左右する付属品の除去
選別された衣類は、ボタンやファスナー、金具などの付属品を取り除く工程へ進みます。
これらの異物が残ったまま加工されると、製造設備の故障や最終製品の品質低下につながる恐れがあります。
そのため、スタッフが一つひとつ確認しながら丁寧に除去を行っています。
地道な作業ではありますが、高品質なウエス製造には欠かせない重要な工程です。
資源を次の価値へつなぐ
前処理を終えた衣類は裁断・加工工程を経て、工場や整備工場、印刷工場など様々な現場で使用されるウエスへと生まれ変わります。
かつて誰かが着ていた衣類が、今度は機械のメンテナンスや製造現場を支える資材として活躍するのです。
私たちが扱っているのは単なる古着ではありません。
そこには限りある資源を有効活用し、廃棄物を減らしながら新たな価値を生み出す「循環」の仕組みがあります。
未来へつなぐリサイクル
持続可能な社会の実現が求められる今、繊維リサイクルの重要性はますます高まっています。
一枚の衣類が役目を終えても、その価値は終わりではありません。
古着の第二の人生は、選別台の上から静かに始まります。
株式会社キタヤマは、これからも繊維資源の有効活用を通じて、循環型社会の実現に貢献してまいります。
