コラム

プロが教える!「捨てる前にちょっと待って!!」

布製養生シートのメンテナンス術とウエスのリユース活用法

 

祖父の代から八尾市でウエスを販売し続けて80年の、株式会社キタヤマの北山弾也が消耗品である布製養生シートやウエスの寿命を延ばす方法を解説いたします。

建設現場や製造工場、塗装、設備工事の現場では、養生シートやウエスを「消耗品」として扱うことが少なくありません。しかし近年は、コスト削減や環境配慮の観点から、「できるだけ長く使う」という考え方が注目されています。
実は、使用後に適切なメンテナンスを行うことで、布製養生シートやウエスの寿命は大きく延ばすことが可能です。
今回は、現場のプロが実践しているメンテナンス方法と、ウエスの賢いリユース方法をご紹介します。

布製養生シートは「手入れ」で寿命が変わる

布製養生シートは、不織布やポリエチレン製品と比べて耐久性が高く、繰り返し使用できることが最大のメリットです。しかし、使用後にそのまま保管してしまうと、

油分の固着

カビの発生

臭気の発生

生地の劣化

などの原因となり、結果的に寿命を縮めてしまいます。ではどうメンテすれば良いか?

使用後の基本メンテナンス

① ゴミや粉塵を除去する
使用後はシートを広げ、ほうきやエアブローで付着した粉塵や切粉を除去します。

② 汚れの種類を確認する
汚れの内容によって洗浄方法を変えることが重要です。

土砂・泥汚れ → 水洗い

油汚れ → 中性洗剤洗浄

塗料汚れ → 早期除去が必須

③ 完全乾燥
濡れたまま保管するとカビや悪臭の原因になります。
風通しの良い場所でしっかり乾燥させてから保管しましょう。

養生シートを長持ちさせる保管方法
意外と見落とされがちなのが保管方法です。
良い保管例

  • ロール状に巻く
  • パレット上に置く
  • 屋内保管する
  • 直射日光を避ける
  • 悪い保管例
  • 地面へ直置き
  • 雨ざらし
  • 折り畳んだまま長期放置
  • 重量物の下敷き

特に4つ目の紫外線は生地劣化の大きな原因となります。

ウエスは「一度使って終わり」ではない
ウエスも用途によっては複数回、再利用が可能です。

 

ただし、安全性や品質面を考慮し、用途ごとの使い分けが重要です。
ウエスのリユース方法
1回目:精密清掃

新品または高品質ウエス
用途 機械メンテナンス・部品清掃・塗装前処理

 

2回目:一般清掃

軽度使用後のウエス
用途 設備周辺清掃・工具清掃・油拭き

3回目:粗清掃

さらに使用後のウエス
用途 床面清掃・グリス除去・廃棄前の最終利用

このように段階的に用途を変えることで、ウエスの価値を最大限に活かすことができます。

リユースに向いているウエス

綿メリヤスウエス

フェイスタオルウエス

特徴 吸油性が高い・洗濯耐久性がある・繰り返し使用可能
向いている現場 自動車整備・機械保全・製造工場

タオルウエス
特徴 吸水性が高い・丈夫で長持ち
向いている現場 設備保全・清掃業・メンテナンス作業

白メリヤスウエス
特徴 異物確認がしやすい・糸くずが少ない
向いている現場 精密機械・食品設備・品質管理工程

リユースに向かないケース

以下の場合は再利用せず、適切に廃棄することを推奨します。

有害薬品が付着したもの

シンナーなど溶剤が大量に付着したもの

金属粉が深く入り込んだもの

食品・医薬品製造工程で使用したもの

異物混入リスクがあるもの

安全性を最優先に判断することが重要です。

 

まとめ
養生シートやウエスは、ただの消耗品ではありません。適切なメンテナンスと用途管理を行うことで、購入コストの削減、廃棄物の削減SDGsへの貢献

現場の5S活動推進につながります。
「安く買う」だけではなく、「長く使う」という視点を持つことが、これからの現場管理に求められています。

まずは自社で使用している養生シートやウエスの使用状況を見える化することから始めてみてはいかがでしょうか。

株式会社キタヤマでは、ウエスや養生資材の選定だけでなく、使用実態の分析やコスト削減提案、リユース運用の仕組みづくりまでお手伝いしております。お気軽にご相談ください。

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